ビル管理(ビルメンテナンス)の仕事は資格が重要視されます。
担当する分野が広いので、必要となる資格も幅広いです。
インターネット上では、ビル管理の資格について4点セットや5点セットという言葉がありますが、ビル管理業界に入ったら【ビルメン8点セット】を目指すのがオススメです。
こんな方にオススメの記事です
- これからビル管理業界に転職予定だから資格に興味がある
- 4点セットは取得したから次の資格を考えている
- ビルメン8点セットってたまに聞くけど、どんな資格か分からない
本記事では、ビルメン8点セットについてまとめつつ、目指すべき理由についても解説していこうと思います。
目指すべきはビルメン8点セット
まず、簡単にビルメン8点セットについてまとめていこうと思います。
ビルメン8点セット
- 危険物取扱者 乙種4類
- 2級ボイラー技士
- 第2種電気工事士
- 第3種冷凍機械責任者
- 消防設備士 4類
- 建築物環境衛生管理主任技術者(ビル管理士)
- 第3種電気主任技術者
- エネルギー管理士
各資格については、こちらのビル管理(設備管理)に必要な資格一覧で解説していますのでご覧ください。
では、何故ビルメン8点セットを目指すべきなのかについて見ていきましょう。
同僚との差別化をするため
ビル管理は資格が重要視される世界なので、皆さん資格を取得していきます。(中には資格は一切取らないという頑固な人もたまにいますが、そこはスルーでいきます。)
会社や上司からも取得するように口酸っぱく言われますし、資格手当や報奨金というニンジンもあるのでほとんどの人が資格取得にチャレンジします。
そうなると基礎的資格であるビルメン4点セットあたりは持っていて当たり前になるんです。取得して損することはもちろん無いですが、周りに持っている人が大勢いるので差別化を図るという意味ではビルメン4点セットでは不十分になってきます。
上位資格であるビルメン3種の神器(ビル管、電験3種、エネ管)になると取得している人の数は一気に減るので、周りと差別化を図ることができます。
ビル管理業界は資格で評価される割合が多いので、資格の数が多い人の方が価値は高くなります。当然、社内の昇給や昇格にも影響してきます。
将来的に管理職になりたい方やできるだけ昇格をしたいと思っている方は、ビルメン8点セットを目指すべきです。
関連記事:ビル管理業界の資格手当を公開します【相場はどのくらい?】
4点セットを持っている人はゴロゴロいる
上記でも少し触れましたが、ビル管理の基礎的資格である4点セットを持っている人はゴロゴロいます。
難易度もそこまで高くないので、数年くらい真面目に仕事をして、試験を受けていたら普通に取得できるからです。
大手の系列系ビル管理会社にもなると、ビルメン4点セットはデフォルトです。新卒や異業種からの中途入社以外の人はほとんど取得しているのが現状です。
その為、周りの人より一歩上に行くにはビルメン8点セットを取得していくしかないんです。
裏を返せばビルメン8点セットを全て持っている人は中々いません。大手の系列系ビル管理会社でも取得している人は少数派です。
周りが持っていないということはそれだけで価値がありますよね。
とは言っても未経験の人がいきなり電験などの上位資格を受けるのは無謀なので、ビルメン4点セットから確実に取得していき、余裕がでてきたら上位資格に挑戦するのがオススメです。
関連記事:ビルメン4点セットってもうオワコンなの?実際取得してみた結果
キャリアアップの転職に有利になる
資格が重要視されるのはビル管理業界の転職活動においても同じです。
ビルメン8点セットを全て揃えていたら、かなり有利に転職活動を進めることが可能です。
持っている人が少ないということは、それだけ付加価値がありますからね。
転職活動ではライバルとなる転職者に勝たなければいけません。ビルメン8点セットで完全武装することで勝てる確率をあげることができます。
- いずれはもっと待遇の良いビル管理会社にキャリアアップしたい
- 独立系から系列系へ転職を考えている
- 年間休日120日以上の会社に行きたい
このような野望を持っている方はビルメン8点セットを目指しましょう!
ビルメン8点セットを揃えるのは至難の業!?
上記ではビルメン8点セットを目指すべきですと語ってきましたが、全て揃えるのは至難の業です。
- 危険物取扱者 乙種4類
- 2級ボイラー技士
- 第2種電気工事士
- 第3種冷凍機械責任者
- 消防設備士 4類
上記のビルメン5点セット辺りまでは、すんなりと合格できると思いますが、残りのビルメン3種の神器が厄介です。
建築物環境衛生管理主任技術者(ビル管理士)
科目数が7つで問題数が180問とかなり多い試験です。7科目の合計で65%以上及び各科目40%以上の正解率が必要なので合格基準が厳しいのも特徴です。
空調、建築、給排水、清掃など幅広い知識を問われます。
第3種電気主任技術者・エネルギー管理士
ビルメン4点セットや建築物環境衛生管理主任技術者(ビル管)と違って、バリバリの計算問題がたくさん出題されます。数学の知識は必須なので文系の人は苦戦必至です。数学が苦手な人は中学や高校の数学から戻ってやり直さないといけません。
3つの資格の中でも、第3種電気主任技術者、エネルギー管理士はかなり難しいです。
ここで挫折する人が大半です。ビル管理士は問題数が多く合格基準も厳しいですが、暗記科目なので文系の人でも十分に合格が目指せます。しかし、電験3種とエネ管は暗記だけでは通用しません。しっかりと理解して、自分で計算しないといけないので難易度が高いです。
関連記事:数学が苦手な文系には【ビルメン3種の神器】は茨の道
参考までに
偉そうにビルメン8点セットを目指すべきと語ってきましたが、僕自身も全て取得できていません。
- 危険物取扱者 乙種4類
- 2級ボイラー技士
- 第2種電気工事士
- 第3種冷凍機械責任者
- 消防設備士 4類
- 建築物環境衛生管理主任技術者
上記のビルメン6点セット止まりです。バリバリの文系で数学を避けてきた人間なので電験3種とエネ管は厳しいのが現状です。(中高生の数学からやり直しています)
ですが、ビルメン3種の神器の一つであるビル管理士を取得できたのはかなり大きかったです。ビル管理士を取得できたので、比較的大手の系列系ビル管理会社に転職することもできました。
入社後に面接してくれた人事の方と話したのですが、資格で一番重視しているのはビル管管理士だそうです。面積3000m2以上の建物には専任義務があるので需要はかなり高いみたいですね。
関連記事:【ビル管理士】がビル管理の資格の中でも最強にコスパが良い理由とは
ビルメン4点セットを取得して、次に何の資格を受けようか迷っている人がいましたら、個人的にはビル管理士がオススメです。特に僕と同じで数学が苦手な文系の方は。
4点、5点セットで終わらずにビル管理士を取得することで他の人と多少の差別化することもできますしね。
下記記事も良ければ参考にして見てください。
終わりに
本記事では、ビルメン8点セットについてまとめつつ、目指すべき理由について解説してきました。
まとめるとこんな感じです。
- 4点や5点セットを持っている人は多いので、ビルメン8点セットを目指そう
- 取得できれば同僚と差別化できる
- 転職やキャリアアップに有利になる
- 文系で数学が苦手な人はとりあえず5点+ビル管理士がオススメ
何度も言うようですがビル管理(ビルメンテナンス)の世界は資格が重要です。
しっかりと資格を取得していればキャリアアップの道もありますし、何かあった時に転職することもできます。自分自身の選択の幅を広げる為にもビル管理業界に入ったからには資格を取得していきましょう。