ビル管理(ビルメンテナンス)の仕事は資格が大切であり、関係する資格も数多くあります。有名なところですと電気工事士やボイラー技士などですね。
そんな数多くあるビル管理の資格の中でも、建築物環境衛生管理技術者(通称:ビル管理士またはビル管)が最もコストパフォーマンスに優れています。
本記事では【ビル管理士】がビル管理の資格の中でも最強にコスパが良い理由についてまとめています。
こんな方にオススメの記事です。
- ビル管理(ビルメンテナンス)の資格に興味がある
- これから建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)を受験予定
- ビルメン4点セットを取得したから次に受験する資格を考えている
それでは、早速見ていきましょう!
※ビル管理の資格についてまだ良く分からないと言う方は先にこちらの記事をご覧ください。ビル管理(設備管理)に必要な資格一覧|取得するオススメの順番とは
ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)がコスパが良い理由とは
ビル管理士が、数多くあるビル管理の資格の中でコスパが良い理由は以下の5つに当てはまるからです。
- 受験資格を得るためには実務経験が必要
- ビル管理に必要な幅広い知識を持っている証明になる
- 法的に需要が守られている
- ビル管理の資格の中で上位資格に分類される
- 上位資格なのに取得が割と簡単
それぞれ、掘り下げて見ていきます。
受験資格を得るためには実務経験が必要
ビル管理士の試験を受験するには、ビル管理の実務経験が2年以上必要になります。誰でも受験できる試験では無いのです。他のビル管理に必要な資格は受験資格が無いものが多いです。
上記の資格はビル管理の基礎的資格であるビルメン4点セットです。全て受験資格は無いので、誰でも受験することが可能です。受験資格があるのと無いのとでは受験までのハードルが違うので、評価のされ方も違ってきます。2年以上の実務経験が必要なビル管理士は評価が高くなる傾向にあります。
関連記事:ビルメン4点セットってもうオワコンなの?実際取得してみた結果
ビル管理に必要な幅広い知識を持っている証明になる
ビル管理士の試験範囲はかなり膨大です。設備管理、建築、清掃、ねずみや害虫などビル管理に関わるあらゆる問題が出題されます。ビル管理士を取得するということは、ビル管理全般の知識があることを客観的に証明することができるので、ビル管理の仕事をする上ではかなり有利です。
ビル管理の仕事は広く浅くな世界です。特定の設備に詳しくなることも大切ですが、幅広い知識が求められます。ビル管理士は幅広い知識を証明するのに持って来いの資格です。社内や転職においてももちろん評価されます。
法的に需要が守られている
面積3000m2以上(学校は8000m2以上)の特定建築物にはビル管理士の資格を持っている人を選任しなければなりません。
ビル管理会社は複数の建物を管理しているので、ビル管理士の資格を取得している人をできるだけ欲しい訳です。面積3000m2以上だとちょっとした雑居ビルなんかも該当するので、管理物件が多いビル管理会社の場合は、特にビル管理士取得者が必要になってきます。
こんな感じで、ビル管理士は法的に需要が守られている資格なので取得するだけで価値があります。
ボイラーや冷凍機は技術の進歩により、取り扱いに資格がいらないケースも増えて来ています。しかし、ビル管理士は面積に対して専任義務が発生するので、法令が変わらない限りは一定の需要が守られています。
ビル管理の資格の中で上位資格に分類される
ビル管理士はビル管理の資格の中でも上位資格に分類されます。インターネット上ではビルメン3種の神器と呼ばれている資格の一つです。
ビルメン3種の神器
- 建築物環境衛生管理主任技術者(ビル管理士)
- 第3種電気主任技術者(電験3種)
- エネルギー管理士(エネ管)
電験3種やエネ管という高難易度の資格と同等な括りになっています。
上位資格なので、難易度の低い資格より取得する価値は高いのは当然ですよね。
関連記事:数学が苦手な文系には【ビルメン3種の神器】は茨の道
上位資格なのに取得が割と簡単
ビル管理士は電験やエネ管と同じ括りにある上位資格ですが、難易度的に決して高くありません。
独学でも一発で合格することが可能な試験です。上位資格なのに取得が割と簡単なんです。もちろん、ある程度の勉強時間は必要になりますが、電験やエネ管と比べて少ない労力で取得することができます。また、勉強方法も過去問メインでOKなので、テキスト代や講座代もほとんど掛からないです。
関連記事:ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)とはどんな資格?独学での勉強時間と方法
まとめ
上記では、ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)がビル管理の資格の中でも最強にコスパが良い理由について解説してきました。
まとめるとこんな感じです。
- 受験資格を得るためには実務経験が必要
- ビル管理に必要な幅広い知識を持っている証明になる
- 法的に需要が守られている
- ビル管理の資格の中で上位資格に分類される
まず、上記の4つに当てはまるので、ビル管理士の資格には価値と需要があります。ビル管理士を取得すると、ビル管理会社内で昇進や昇給が可能ですし、他のビル管理会社へ転職する時も評価して貰えます。取得する価値はかなり高い資格です。
そして、ビル管理士は【上位資格なのに取得が割と簡単】なので、取得コストが低いです。過去問題集と3ヶ月程度の勉強で十分合格することができます。
以上のことから、ビル管理士はビル管理の資格の中でもめちゃくちゃコストパフォーマンスが良いです。
ビル管理士を取得するとビル管理会社間での転職にかなり有利
上記で解説した通りで、ビル管理士はめちゃくちゃコスパが良い資格です。そして、ビル管理会社間での転職においても力を発揮してくれます。
僕自身もビル管理士を取得して、大手の系列系ビル管理会社へ転職をしました。その時に、面接官の人事の方から評価して貰ったのがビル管理士ですね。
理由として、ビル管理士自体に価値や需要があるのはもちろんですが、何より面接で説得力が生まるからです。
具体例を出すと、
- ホテルでビル管理の仕事を10年やっていました。(ビル管理士は持っていない)
- ホテルでビル管理の仕事を5年やっていました。3年目にはビル管理士を取得して、ビル管理全般の知識向上も図りました。
どちらが説得力があるでしょうか?答えは明らかですよね。ビル管理士を取得している方です。ビル管理士を取得することで、実務経験に説得力が出ます。
反対にビル管理歴が長いのにビル管を持ってないと突っ込まれ放題です。『ビル管は受験して無いのですか?』みたいな感じで。
他のビル管理管理会社への転職を考えている方や大手の系列系ビル管理会社へキャリアアップしたい方はビル管理士の取得はかなりオススメです!
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