ビルメンという仕事はご存知でしょうか?
世間一般的には馴染みが薄い仕事ですが、中途入社も盛んなので、目指さてる方も多いと思います。
しかし、インターネット上を見ていると、【ビルメンと警備の違い】について、良く分からないと言う方もいらっしゃるようです。
本記事では、ビルメンと警備の違いについて徹底解説しています。
ビルメンと警備の違いって何?
結論として、ビルメンと警備は大きな括りだと一緒です。
若干ややこしいですよね。
ビルメンはビルメンテナンスの略
ビルメンとは、そもそもビルメンテナンスを略した言葉です。
ビルメンテナンスは建物の維持管理を行う仕事の事で、清掃・警備・設備管理の3つの職種から成り立っています。
つまり、ビルメンとは、清掃・警備・設備管理3つの仕事を合わせた意味なのです。
しかし、インターネット上やSNSでビルメンと使われる時は、ビルメンテナンス全体を指すのでは無く、設備管理のことを指す場合が、ほとんどです。
詳しい理由については下記の記事で解説しています。

ビルメンは設備管理
まとめると、
- ビルメンは設備管理
- 警備は警備
と言うことになります。
ビルメン(設備管理)と警備では、仕事内容が全く違う
ビルメンテナンスと言う同じ括りの中にあるビルメン(設備管理)と警備ですが、仕事内容は全く違います。
- ビルメン(設備管理)→設備の点検や保守
- 警備→建物内の安全を守る
ざっくり言うと上記の感じです。
それぞれ具体的に仕事内容を見ていきます。
ビルメン(設備管理)のメイン業務は、設備の点検や保守
ビルメンの仕事内容は以下の通りです。
- 日常巡回:建物内を巡回して、異常が無いか確認
- 点検:設備の点検をおこなう
- 立会い:専門メーカーなどの点検に立ち会う
- 監視盤(CRT):モニターで設備の異常が無いか確認
- 修繕対応(クレーム対応):何かトラブルが起きた時に対応する
現場や会社によって仕事内容が変わることもありますが、上記の5つの仕事はどの現場にもあります。
ビルメンのメイン業務は設備の点検や保守なので、どちらかと言うと、機械室や電気室などの建物の裏側で作業することが多いですね。
しかし、修繕対応(クレーム対応)と言う仕事もあり、テナントからの依頼に対応することもあります。
ビルメン(設備管理)の細かい仕事内容については、別記事でまとめていますので、詳しく知りたい方は下記記事をご覧くださいませ。

警備は建物内の安全を守るのが仕事
ビルメン(設備管理)が建物内の設備に関わる仕事に対して、警備は建物内の安全を守る仕事です。
警備の仕事は皆さんもイメージしやすいかと思います。
- 建物の入り口で立哨
- 入退館時に社員証のチェック
- 建物内に不審物が無いか巡回
- 不審者がいた時の対応
- 鍵の閉め忘れが無いか確認
- 建物の駐車場で交通誘導
- 急病人の対応
具体的には、上記のような仕事があります。
警備員は、基本的に建物内にある防災センターと呼ばれる場所で勤務します。監視カメラとかが置いてある部屋ですね。
入退館時の受付や交通誘導など、意外と表に出て仕事をすることも多いのが特徴です。
一部の現場では、ビルメンと警備の仕事がごっちゃになっていたり、警備の仕事をビルメンがやらされたりする事もありますが、基本的には仕事内容は全く違います。
ビルメン(設備管理)と警備では、必要となる資格も違う
ビルメン(設備管理)と警備では、必要となる資格も違ってきます。
- ビルメン(設備管理)→ 技術系の資格
- 警備→ 防災系の資格
大まかに別けると上記の感じです。
ビルメン(設備管理)は技術系の資格が必要
ビルメンは設備の点検や保守をおこなうので、技術系の資格が必要です。
具体的には、
などですね。上記の4つの資格は、ビルメン4点セットと呼ばれるビル管理の基礎的資格になります。
このような、技術系の資格はビルメンには必須です。
ビルメン(設備管理)は資格がかなり重視されるので、資格取得は仕事の内ですね。
関連記事:【独特】ビル管理(設備管理)の世界では資格が重要視される3つの理由
警備は防災系の資格が必要
警備員の方は、防災系の資格が必要になってきます。
具体的には、
- 警備員指導教育責任者
- 警備業務検定
- 上級救命
- 自衛消防技術認定
- 防災センター要員
などの資格です。
共通する資格もある
ビルメン(設備管理)と警備では、共通する資格もあったりします。
例えば、防災センター要員や自衛消防技術認定などですね。
防災センター要員や自衛消防技術認定は、建物内の防災センターで勤務する人には必須の資格です。現場によっては、ビルメン(設備管理)も防災センターで勤務する可能性があるので、必要になるケースがあります。
また、ビル管理(ビルメンテナンス)会社によっては、ビルメン(設備管理)が警備の資格を取得しても、資格手当を支給してくれることもあったりします。
最後に
本記事では、ビルメンと警備の違いについて解説してきました。
まとめるとこんな感じです。
- ビルメンは設備管理の事を指していて、設備の点検や保守をおこなう
- 警備は建物内の安全を守る仕事
- ビルメンと警備では仕事内容が全く違う
- 求められる資格も異なる
ビルメン(設備管理)と警備では、仕事内容や求められる資格も違います。
もし、間違えて仕事を選んでしまうと、入社後にミスマッチとなってしまうので、注意しましょう。
本ブログでは、ビルメンの情報を日々更新していますので、興味がある方は他の記事も読んで頂ければ嬉しいです。
