資格が必要って聞くし、文系でもビル管理の仕事に就けるのか不安だよ・・・
本記事ではこういった疑問に答えています。
僕自身も未経験(しかもバリバリの文系)でビル管理の仕事に就き、その後は大手の系列系ビル管理会社に転職していますので、かなり踏み込んだ内容の記事を公開できると思います。
それでは早速見ていきましょう!
文系で未経験でもビルメンに転職は可能です
タイトルで既にネタバレしていますが、文系や未経験でもビルメンに転職することは可能です。僕自身も文系で未経験でもビルメンになっていますし、実際に未経験で転職してくる人もたくさん見てきました。
具体的な理由は以下の5つが挙げられます。
- ビルメンの仕事は「広く浅く」なので、専門的な知識がそこまでいらない
- ビル管理業界は人手不足
- 異業種から中途入社してくる人がたくさんいる
- 職業訓練から目指すことができる
- ビル管理は資格で評価される世界
一つずつ深堀して見ていきます。
ビルメンの仕事は「広く浅く」なので、専門的な知識がそこまでいらない
ビルメンの主な仕事内容は建物にある設備の点検や保守です。建物の中には電気、空調、熱源、消防など幅広い設備があります。この全てに関わるのがビル管理の仕事です。
関連記事:人気のビル管理の仕事内容を【画像付き】で解説します
一見大変そうに見えますが、広く浅くでOKなんです。
例えば、ビル内の空調機に不具合があったとします。まずは、ビルメンが現場に向かい不具合の原因を調査します。ファンを回すベルトが劣化しているなどの軽佻な不具合でしたら、その場で対応しますが、自分たちの手に負えない故障の場合は専門のメーカーに修理依頼をします。
ビルメンの仕事はこんな感じで、一時対応が主です。自分たちで修理できないことに関しては専門メーカーや業者にまかせることができます。
幅広い設備に関わりますが、専門的な知識はいらないので未経験でもビルメンになることは可能なんです。
ビル管理業界は人手不足
ビル管理業界はかなりの人手不足です。裏方の仕事ですので、マイナーということもありますが、日本全体が人手不足なのでなおさら厳しい状況です。
求人サイトを見ても、常に多くのビル管理会社が求人を出しています。
ビル管理の仕事は人がいないと成り立ちません。ビルオーナーの建物にビルメンを派遣して管理している訳ですから、人手不足は致命的です。他の職業のように1人だけ優秀な人がいて、他の人の穴を埋めるということができないんですよね。ビルオーナーとの契約で何人以上で管理するというのはあらかじめ決まっているので。
こんな感じでビル管理会社は人手不足なので未経験でも入社しやすいです。今後AIなどで多少の変化はあると思いますが、まだまだ人手不足は続きそうですね。
異業種から中途入社してくる人がたくさんいる
ビル管理業界は異業種から中途入社してくる人がたくさんいます。
- 飲食業
- 営業職
- アパレル関係
- 新聞配達
- フリーター
上記のように色々な職種から人が集まっています。当然、職種が違うので皆さん未経験です。
中途入社が盛んな業界なので、未経験でも採用されやすいです。学歴についても理系の学校を卒業した人が多いと思いきや文系卒の人もたくさんいます。
職業訓練から目指すことができる
職業訓練校を卒業して、ビルメンになる人も大勢います。
職業訓練の科目には【ビル管理科】や【電気工事科】というのが必ずあります。これらの職業訓練に通い、資格を取得してビルメンになるのは王道のパターンです。
実際に僕がいたビル管理の現場でも40代や50代の方で職業訓練校を卒業して、転職してきた方がいました。もちろん前職はビル管理とは全く関係の無い仕事です。
職業訓練校に通えば、年齢的に不安があっても未経験でビルメンになることは十分に可能です。
ビル管理は資格で評価される世界
ビル管理業界は資格が重要視されます。その為、未経験でも資格を持っていれば評価して貰えます。
高校時代に取得していた電気工事士やアルバイト時代に取得していた危険物乙4でも評価されます。実務を全く経験していなくても資格を持っているだけで評価されるのがビル管理の世界です。
未経験の方でも、転職前に資格を取得すればそれだけでアピールをすることができます。
また、入社後でもどんどんと資格を取得することで、資格手当で給料が上がっていきます。未経験でビル管理会社に入ってもしっかりと資格を取得していけば昇給や昇格のチャンスがあります。
未経験で入っても挽回できるのはビル管理業界のメリットですね。
関連記事:ビル管理に必要な資格一覧|取得するオススメの順番とは
ビル管理に関係する資格は文系の方でも取得できるものがたくさんあります。実際に文系の僕が取得した資格はこちらです:文系で未経験の僕がビル管理の仕事に就いて3年間で取得した資格
軽くまとめ
上記では、文系で未経験でもビルメンに転職が可能な理由について解説してきました。
- ビルメンの仕事は「広く浅く」なので、専門的な知識がそこまでいらない
- ビル管理業界は人手不足
- 異業種から中途入社してくる人がたくさんいる
- 職業訓練から目指すことができる
- ビル管理は資格で評価される世界
改めて、まとめるとこんな感じです。
未経験でもビルメンになることは普通に可能です。一般的に異業種への転職は年齢が上がるにつれて難しいとされていますが、ビル管理業界は年齢層が高めです。職業訓練を卒業して40代以降で未経験で転職してくる人もいます。他の職業と比べても未経験での転職に寛容と言えますね。
未経験からビルメンに転職する方法
上記で解説してきた通りで、未経験でビルメンになることは十分に可能ですが、転職する方法についても少しご紹介したいと思います。
未経験の方でしたら以下の3つのパターンが現実的です。
- とりあえず求人に応募する
- 資格を取ってアピールできることを増やしてから応募
- 職業訓練校(ポリテクセンター)でビル管理について学んでから転職する
それぞれ具体的に見ていきます。
とりあえず求人に応募する
これは僕が実際に未経験でビルメンになった時にやった方法です。求人サイトに登録して、何社か応募しました。電工やボイラーなどビル管理の資格は何も持っていなかったですが、面接に進めるビル管理会社はいくつかあり、結果的に内定を貰うことができました。未経験で資格が無くても面接に進めるビル管理会社は意外とあります。
当時は特に何も考えないで会社を選んでしまったので、超大型ホテルに配属され、めちゃくちゃきつい思いをしましたが、その経験を武器にして、資格を取得して大手の系列系ビル管理会社に転職することもできました。
こんな感じで、ビル管理会社は一度実務経験を積み、資格を取得していけば、横の転職はしやすいです。未経験で資格がない場合、最初は条件の悪いビル管理会社からしか内定を貰えない場合があるかもしれませんが、キャリアアップする道もあるのでまずは業界に飛び込んで見るのも一つの方法です。
関連記事:ビル管理(設備管理)にオススメの求人サイト|求人の探し方のコツ
資格を取ってアピールできることを増やしてから応募
ビル管理業界は資格を重視するので、転職する前に資格を取得しておくのは良い方法です。当然、面接でアピールできる訳ですから選考でも有利になります。最初から条件の良いビル管理会社を狙う人は資格を取得してから挑戦する方が確率が上がります。
- 第2種電気工事士
- 2級ボイラー技士
- 危険物取扱者 乙種4類
- 第3種冷凍機械責任者
まずは、比較的簡単に取得できるビルメン4点セットと呼ばれる資格を取得するのがオススメです。上記がそのビルメン4点セットの資格になります。
関連記事:ビルメン4点セットってもうオワコンなの?実際取得してみた結果
職業訓練校(ポリテクセンター)でビル管理について学んでから転職する
就職まで時間がかかりますが、職業訓練校でビル管理について学んでから転職する方法もオススメです。
職業訓練校では資格の勉強もしてくれるので、上記で触れたビルメン4点セットの資格も取得することができます。
また、職業訓練校で学んでいた期間は履歴書にも書けるので面接でもアピールできますよ。職業訓練校に直接ビル管理会社から求人が来ることもあるので、そのまま転職できてしまう人もたくさんいます。
年齢が気になる方や予備知識を持った状態でビル管理の仕事に就きたい方は、職業訓練校で勉強して見るのも良いですね。
まずは求人を見てみましょう!
本記事はビルメン未経験の方に向けてまとめてきました。
いかがだったでしょうか?
未経験でビルメンに転職することは十分に可能です。僕もそうでしたし、中途入社のほとんどの方が未経験です。同じ境遇の人がたくさんいるのは安心ですよね。
ビル管理の仕事は広く浅くなので、不安に思うこともそこまでありません。資格を取得しながら、普通に勤務していれば誰でもできる仕事です。自由な時間は多いですし、ノルマや納期と言ったプレッシャーもない仕事です。
少しでも、ビルメンに興味がある方は実際に求人を見てみましょう。
ビル管理の仕事についてもっと知りたい方向けリンク
- ビル管理の仕事に就職して良かったこと5選【メリットをまとました】※ビル管理に転職するメリットをまとめた記事です。他の職業と比べて良いことも多いです。
- ビル管理業に向いているか職業診断します【こんな人にオススメ】※この記事を読めば、どんな人がビルメンに向いているかが分かります。
- 【注意】現場によってはビル管理って全然 楽じゃないですよ※ビル管理は現場が何より大切です。注意点をまとめました。