ビル管理・ビルメンテナンス会社には、大きく別けて系列系と独立系の2つがあります。
一般的には、系列系のビル管理会社の方が待遇や福利厚生が良い傾向にあります。
本記事では、未経験から系列系のビルメン(設備管理)になれる人の特徴について解説しています。
僕自身、ビル管理会社2社と複数の現場の経験があります。その経験をもとにして、本記事を書いております。
こんな方にオススメの記事です。
- ビル管理・ビルメンテナンス業界に転職を考えている。
- 未経験だけと系列系の会社に入社したい。
- 系列系のビル管理会社に転職する方法を知りたい。
上記に当てはまる方は是非、最後までご覧ください。
系列系と独立系の違いについて
まずは、簡単に系列系と独立系のビル管理会社の違いについて解説します。
系列系とは親会社を持っているビル管理会社のことです。
親会社の物件の管理業務を安定して受注することができるので、待遇や福利厚生が良い傾向にあります。
反対に親会社を持たないビル管理会社を独立系と言います。
系列系と独立系の違いについて詳しく知りたい方は、下記の記事がおすすめです。
ビル管理(ビルメンテナンス)業界の系列系と独立系の違いを徹底比較
未経験から系列系のビルメン(設備管理)になれる人の特徴
未経験から系列系のビルメン(設備管理)になれる人の特徴としては、下記の通りです。
- ビルメン(設備管理)に関連する資格を複数持っている
- 年齢が比較的若い
- 理系の専門学校や大学を卒業している
- ビルメンに関連する職種での業界経験がある
それぞれ解説していきます。
ビルメン(設備管理)に関連する資格を複数持っている
ビルメン(設備管理)の仕事は、建物の設備の点検や保守がメインの仕事です。建物全体の設備に関わるので、色々な資格が必要になってきます。
例えば、下記のような資格です。
未経験でもビルメンに関連する資格を複数所有している場合は、系列系の会社でも入社できる可能性があります。
ビルメン(設備管理)の世界では資格はかなり重要視されるので、資格を持っていると転職でも有利になります。
ですが、系列系のビル管理会社に転職する場合は、1つや2つ程度の資格数だと少し弱い気がします。
会社にもよると思いますが、ビルメン4点セットと呼ばれる下記の資格は欲しいところです。
また、電気主任技術者やエネルギー管理士と言った難易度が高い資格を持っている場合でも、採用される可能性が高くなります。
【独特】ビル管理(設備管理)の世界では資格が重要視される3つの理由
年齢が比較的若い
20代〜30代前半など年齢が比較的若い方は、系列系のビル管理会社に未経験で入社できる可能性が高いです。
やっぱり若さは武器になりますね。
年齢も若く、上記で解説した資格を持っている場合は、大手の系列系ビルメン会社も目指せるかなと思います。
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【20代】既卒・第二新卒でもビルメン(設備管理)にはなれるのか?【解答】
理系の専門学校や大学を卒業している
電気・機械など理系の学校を卒業している方も、系列系のビル管理会社に未経験で入社しやすい傾向にあります。
ビルメン(設備管理)の仕事上、電気や機械に関わることは多いので、学校で学んだことを活かせる為です。
また、電気系の学校の場合、認定で第3種電気主任技術者を取得できる可能性があります。その点も有利に働くかなと思います。
理系の専門学校はビルメン(設備管理)目指すのに有利【理由は3つ】
ビルメンに関連する職種での業界経験がある
ビルメン(設備管理)と関連する職種での業界経験がある場合も、系列系のビル管理会社に入社しやすいと言えます。
具体的には下記のような職種です。
-
- 電気工事士
- 消防設備士
- 建築関係
- 施工管理系
前職での経験を活かせる場面も多いので、選考でも有利になるはずです。
最初は系列系に入社できなくても実務経験を積めば転職は可能
上記では、未経験から系列系のビルメン(設備管理)になれる人の特徴ついて解説してきました。
しかし、場合によっては系列のビル管理会社の選考に中々受からないケースもあるかと思います。
その場合は、独立系のビル管理会社で実務経験を積んでから系列系にステップアップする方法が有効かなと思います。
独立系のビル管理会社は、未経験の方でも比較的入社しやすい傾向にあるので、実務経験を積みやすいです。
実務経験とビル管理士を取得すると転職に有利になる
ビル管理会社で2年以上の実務経験を積むと、ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)の受験資格を得ることができます。
下記の記事でも解説していますが、ビル管理士を取得していると転職する際はかなり有利になります。
【ビル管理士】がビル管理の資格の中でも最強にコスパが良い理由とは
実務経験とビル管理士の資格を取得していると、系列系のビル管理会社にも断然入社しやすくなります。
僕自身もビル管理士を取得後に大手の系列系に転職した経験があります。
最初は系列系に入社できなくても実務経験と資格を取得していけば、系列系に転職することは十分に可能だと思います。
渡り鳥ビルメンという言葉があるくらい転職する人が多い業界なので、ステップアップするチャンスはあるはずです。
本記事のまとめ
本記事では、未経験から系列系のビルメン(設備管理)になれる人の特徴について解説してきました。
改めてまとめると下記の通りです。
- ビルメン(設備管理)に関連する資格を複数持っている
- 年齢が比較的若い
- 理系の専門学校や大学を卒業している
- ビルメンに関連する職種での業界経験がある
系列系は待遇や福利厚生が良くなる傾向にあるので、転職したい方も多いと思います。本記事の内容が少しでも参考になれば幸いです。
また、未経験の時は系列系のビル管理会社に入れなかったとしても、諦めなければ系列系に転職できるチャンスはあります。
実務経験と資格を積むことで系列系に転職することは十分に可能です。