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ビル管理(ビルメンテナンス)業界の系列系と独立系の違いを徹底比較

ビル管理(ビルメンテナンス)会社には、系列系と独立系の2つの会社があります。両社とも同じビル管理会社ですが、似て非なるものです。

本記事では、気になる項目ごとに両社を比較して見ました。ビル管理歴5年ですが、ビル管理業界で転職もしているので、その経験をもとにまとめています。

本記事で比較する系列系と独立系のポイント

  • 年収
  • 休日数
  • 楽さ
  • 入社難易度
  • 将来性

上記のポイントを比較しつつ、ビル管理業界の系列系と独立系の違いについて見ていきましょう。

ビル管理(ビルメンテナンス)業界の系列系と独立系の違い

まず、比較する前に系列系と独立系の違いについて解説していこうと思います。

系列系は大企業と同じグループに所属している会社や親会社を持っている会社のことを言います。

  • 同じグループの不動産会社が所有しているビル
  • 親会社の建設会社が建築した建物

上記のように、グループ企業や親会社から優先的に管理物件を得ることができるのが、系列系ビル管理会社です。コネで管理物件を得ることができるのは、系列系の強みです。

一方で、独立系ビル管理会社はどこのグループにも所属せず、親会社も持たない、一匹オオカミのような会社のことです。

系列系ビル管理会社のようにコネで管理物件を得ることができないので、自分たちで地道に営業活動して管理物件を獲得していかないといけません。

両社の違いをまとめると以下の通りです。

  • 系列系:親会社のコネがあるので安定している
  • 独立系:自分たちでやっていかないといけないので不安定

では具体的に両社を比較していきましょう。

年収は系列系の方が高くなる

大企業のグループに所属していますし、親会社を持っているので年収面では、系列系ビル管理(ビルメンテナンス)会社の方が高いです。

ボーナスもきちんとでますし、昇給や昇進もあります。また、親会社と同等の福利厚生が受けられる会社もあるので年収は系列系の方が遥かに高いです。

ビル管理業界は薄給と言われていますが、大手の系列系ビル管理会社だと他の職種と比べてもそこまで劣らないです。しっかりと資格を取り順調に昇格していけば、他の職種より給料を貰うことも夢ではありません。

一方で独立系ビル管理会社は給料が低いです。月収20万程度で年収にして250万くらいが多いような感覚です。定期昇給やボーナスが一切ない会社も普通にあるのが独立系です。

年収面では圧倒的に系列系>独立系です。

休日数が多いのは系列系

休日数は完全に系列系ビル管理(ビルメンテナンス)会社の方が多いです。

系列系の中でも、大手の会社になると年間休日120日以上しっかり確保されています。

独立系の求人を見ても年間休日120日以上の求人はまず見当たらないですね。最悪な会社だと年間休日98日とかも普通にあったりします。

系列系ビル管理会社は大企業のグループにいるので福利厚生やコンプライアンスがしっかりしています。休日を取ろうという意識が高いです。

休日数では完全に系列系>独立系です。

仕事が楽なのは独立系

仕事の楽さについては独立系ビル管理会社の方が上です。

系列系は大企業のグループの物件を管理することが多いのでどうしても責任が重いです。(その分給料は多い)

町のランドマークとなるような超大型物件なんかも管理することがあるので、仕事のきつさは系列系の方が上ですね。

また、系列系の場合は事務仕事も多い傾向にあります。僕自身も大手の系列系に転職したのですが、事務仕事は確実に増えました。転職する前のビル管理会社はパソコンなんて1日数十分程度しか使いませんでしたが、大手の系列系に転職したら点検時間より、パソコンの前に座る時間の方が多いくらいです。

反対に、独立系ビル管理会社は官公庁や公共施設といった緩い物件も多いので、仕事は楽なことが多いです。

仕事の楽さにおいては独立系>系列系になりますね。

入社難易度は系列系の方が高い

入社難易度は系列系の方が高いです。給料も福利厚生も良いので志望者も多く、独立系ビルメン会社と比べて入りにくいです。

ビル管理の資格や実務経験があれば転職することも十分可能ですが、未経験の人がいきなり系列系に入るのは大変かもしれません。

一方で、独立系ビル管理会社の入社難易度はかなり低めです。

  • 未経験大歓迎
  • ブランクのある人も歓迎
  • 転職回数一切不門

独立系の求人を見てると、こんな感じの求人がゴロゴロでてきますよ。

ビル管理業界で良くあるケースが、未経験の状態でとりあえず独立系ビル管理会社に入社して、資格を取りながら実務経験を積んで系列系に転職する流れです。

ビル管理の世界は資格がかなり重視されるので独立系でしっかり資格をとれば、系列系へキャリアアップの転職をすることは十分に可能です。

入社しやすいのは独立系>系列系です。

将来性が高いのは系列系

将来性に関しては、大企業のグループに所属している系列系ビル管理会社の方が、やっぱり高いですね。

独立系の場合は、自分たちで物件を獲得して行かないといけないので安定度に欠けます。また、物件を獲得する時は他社との値下げ交渉にもなりやすいので、どうしても利益率が下がってしまいます。

しかし、系列系も油断はできません。グループ会社や親会社の経営が傾けば、その影響をもろに受けるリスクもあります。

『大手の系列系ビル管理会社に入社できたから安心』と高を括るのではなく、しっかりと資格を取ることが大切です。そうすれば、例え会社が危なくなっても他に転職できます。

将来性の高さは親会社とのパイプがある系列系>独立系になります。(系列系も油断はできない)

まとめ

本記事では、ビル管理(ビルメンテナンス)業界の独立系と系列系の違いついて比較をしてきました。

まとめるとこんな感じです。

  • 年収:大企業の物件を管理できるので、系列系の方が高い
  • 休日数:年間休日120日以上の会社もあるので、系列系の方が多い
  • 仕事の楽さ:系列系と比べて責任が少ないので、独立系の方が楽
  • 入社のしやすさ:未経験でも入社しやすい、独立系が上
  • 将来性:大企業との繋がりがある系列系の方が、将来性は高い

同じビル管理会社でも系列系と独立系では全く違います。似て非なる会社です。

特に理由がなければ系列系がオススメです。独立系は給料が安すぎなので、生活が厳しいです。

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