意外と専門用語とか多いし…
ビルメンで良く使う用語があれば知っておきたいな。
本記事では、こう言った疑問に回答します。
ビルメンと言えば、インターネット上では楽な仕事として有名ですが、意外と覚えることは多いです。特に未経験の方や初心者の方は苦労することもあるかと思います。
本記事では、初心者向けにビルメン(設備管理)で良く使う用語をまとています。
こんな方にオススメの記事です。
- ビル管理・ビルメンテナンス業界に転職して間もない
- ビルメンの良く使う用語について知っておきたい
【初心者向け】ビルメン(設備管理) 良く使う用語を解説
以下の分野別に別けて、良く使うビルメン(設備管理)用語を解説していきます。
- 電気
- 空調・熱源
- 給排水・衛生
- 消防・建築
電気
配線用遮断器
配線用遮断器とはブレーカーのことです。
配線用遮断器は、点検作業などで操作することも多いです。
現場によって、ブレーカーやMCCBなど呼び方が違っていたりします。
中央監視盤
中央監視盤とは、建物を総合的に監視できる設備です。
建物内の各設備の運転状況も確認できますし、機器の運転や停止もできます。
中央監視盤で監視するのもビルメンの仕事の一つなので、関わることも多いです。
クランプメータ(架線電流計)
電流を測定できる機器です。点検や漏電調査などで良く使う機器です。
絶縁抵抗計(メガー)
電気回路の絶縁抵抗を測定できる機器のことです。メガーと呼ぶことが多いですね。
電気系の測定機器の中では、かなり頻繁に使います。
マルチメーター(テスター)
直流及び交流の電圧・電流などを測定できる機器です。
空調・熱源
ファンコイルユニット(FCU)
空調設備の一つ。温水や冷水と熱交換することで室内を冷やしたり、温めることができます。
オフィスビル、ホテル問わず色々な現場にある空調設備なので、関わる機会も多いかと思います。
関連記事:【注意】現場によってはビル管理(設備管理)って全然 楽じゃないですよ
エアハンドリングユニット(AHU)
温水・冷水を使い温度や湿度を調節する設備です。外気も取り入れることができるので、機械室に設置されていることが多いです。
OA・EA・SA・RA
空調設備の空気の流れを指す略語です。
- OA:Open Air(外気)
- EA:Exhaust Air(排気)
- SA:Supply Air(給気)
- RA:Return Air(還気)
この4つはかなり頻繁に使う言葉なので、覚えておくと作業がスムーズになります。
ビルメンの仕事の中でも、空調対応は最も依頼が多いです。
その為、先輩から『EA(排気)のダンパーちょっと絞ってきて』なんて頼まれることは良くあります。
上記の画像のように、ダクトに表記はされているので、意味が分かっていればOKです!
ボイラー・冷凍機
- ボイラー:蒸気や温水を作る装置
- 冷凍機:冷水を作る装置
作られた蒸気や冷水は、上記で解説したFCUやAHUなどに使われます。
給排水・衛生
残留塩素
消毒された水に混ざっている塩素のことです。
残留塩素を測ることで、消毒がしっかりできているかを調べることができます。
上記の画像のように、試薬を使って調べることが可能です。
残留塩素測定はビルメン(設備管理)の定番の業務なので、初心者の方が最初に教えて貰うことが多い業務です。
pH
pHとは、酸性・アルカリ性の強さを表すものです。ピーエイチ、ペーハーなどの呼び方があります。
pH計を使って測定する業務もビルメンの仕事の一つです。
貯水槽
名前の取りで、水を貯めておく設備のことです。
ビルや建物によって受水槽・高置水槽・圧力水槽など色々な水槽があります。
バルブ
給排水や衛生設備にはバルブが付き物です。
バルブの操作も頻繁におこないます。最初の内は、どっちに回すと開くか閉まるか分からないと言う方も意外と多いです。
早めに慣れておきましょう!
トラップ
下水道から臭いや虫が侵入するのを防ぐ為の器具です。
詰まりやすい部分でもあるので、トラップの分解清掃は頻繁にある仕事の一つです。
また、指輪やコンタクトレンズを落としたから分解して欲しいなんて言う依頼も来たりします。
ラバーカップ
トイレの詰まりを解消する為の器具です。
吸引することにより詰まりを解消することができます。良く使う器具なので、置いてある場所は覚えておいた方が良いです。
カンツール
カンツールとは、ワイヤーで配管の中の詰まりを除去できる器具です。
消防・建築
屋内消火栓設備
消火栓箱内にあるホースとノズルで消火をおこなえる設備です。
1号消火栓と2号消火栓の2種類があります。
スプリンクラー設備
火災発生時に自動で散水する設備です。
スプリンクラーヘッドが各所についており、そこから散水します。
感知器(自動火災報知設備)
熱や煙を感知して、受信機に発信する器具のことです。
感知器の交換などはビルメンでもやったりするので、関わることも結構あります。
エレベーター・エスカレーター
エレベーターやエスカレーターが複数ある現場では、それぞれに番号が割り当てられます。
3号エレベーターや10号エスカレーターなどですね。
この番号については、できるだけ早く覚えておいた方が良いです。
『3号エレベーターで異常が出たから見に行って』みたいなことがあるので、番号が分かっていないと動けません。
エレベーター・エスカレーターの点検は専門業者に委託している現場がほとんどなので、ビルメン自ら点検作業をすることは無いです。
ビルメン(設備管理) 用語を学ぶ方法
上記では、ビルメン(設備管理)で良く使う用語について解説していきました。
正直、この他にも山ほど用語があるので、ビルメン用語を学ぶ方法についてもご紹介したいと思います。
方法としては、以下の2つがオススメです。
- ビル管理・ビルメンテナンスの実務本を読む
- 資格の勉強をする
それぞれ具体的に解説していきます。
ビル管理・ビルメンテナンスの実務本を読む
ビル管理・ビルメンテナンスの実務について書かれている実務本がいくつか出版されています。
ビルメン用語をまとめた本もあるので、そういった本を見ることで用語を勉強することができます。
イラストや写真も一緒に載っているので、実物をイメージしながら学ぶことができますよ。
下記の記事にオススメの実務本をまとめているので、興味がある方はご覧ください。
資格の勉強をする
資格の勉強をすると、その分野を集中して学ぶことができるので、用語も覚えることができます。
ビルメンが関わる設備には、それぞれ資格があります。
熱源
- ボイラー技士:【ボイラー技士とは】どんな資格か解説|取得するメリットや種類について
- 冷凍機機械責任者:冷凍機械責任者とはどんな資格か解説【仕事や需要はあるの?】
消防
ビル管理・ビルメンテナンス全般
- 建築物環境衛生管理技術者:ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)とは|独学での勉強時間と方法を解説
具体的には上記の感じです。
資格の勉強は用語の理解だけでなく、資格手当や昇進などにも関係してくるので、積極的に取得していくことをオススメします!
最後に
本記事では、初心者向けにビルメン(設備管理)で良く使う用語について解説してきました。
ビルメンは建物のあらゆる設備に関わるので、覚える用語も多いです。
特に未経験で入社した場合は、覚えることが多くて大変と感じることもあるかと思います。
しかし、大変なのは最初だけです。慣れてくれば用語もだんだんと理解できていくので心配ありません。
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