消防設備士4類を受験する方が気になってしまうのが合格率や難易度ではないでしょうか?やっぱり資格試験を勉強する前って合格率を見たくなりますよね。
本記事では、消防設備士4類について合格率を見ながら難易度を考察しています。また、甲種と乙種の合格率も比較していますので、どちらを受験するか迷っている方も是非参考にしてみてください。
こんな方にオススメの記事です。
- これから消防設備士4類を受験予定
- 試験を受ける前には合格率や難易度はできれば知っておきたい
- 消防設備士4類って甲種と乙種があるけど、どっちが合格しやすいか気になる
それでは、早速見ていきましょう!
消防設備士4類【甲種・乙種】の合格率から難易度を考察します
まずは簡単に消防設備士4類の試験内容を解説します。
- 受験資格:乙種は誰でも受験可能、甲種は受験資格アリ(第2種電気工事士免状取得など)
- 試験形式:筆記試験(4択のマークシート)、実技試験(鑑別)【甲種の場合はプラスして製図があります】
消防設備士4類は筆記と実技(鑑別)の2つの科目があります。筆記は資格試験では定番のマークシート形式です。4択なので選択肢が少なく、結構楽です。実技(鑑別)は記述式となっています。甲種4類を受験する場合は実技試験に製図がプラスされます。
合格基準
- 筆記試験:各科目それぞれで40%以上正解し、合計で60%以上の正解
- 実技試験:60%以上正解
筆記と実技両方の合格基準をクリアすると合格です。
合格基準は筆記試験は各科目40%以上正解しつつ、合計で60%超えていればOKです。実技試験は全体で60%正解で合格です。筆記と実技両方の合格基準を満たすと消防設備士4類に合格できます。
消防設備士4類【甲種・乙種】の合格率
では、消防設備士4類の合格率を見ていきましょう。
消防設備士【甲種】4類の合格率
西暦 | 受験者数 | 合格者 | 合格率 |
2017年 | 19,033人 | 5,845人 | 30.7% |
2016年 | 19,301人 | 6,403人 | 33.2% |
2015年 | 18,958人 | 5,494人 | 29.0% |
2014年 | 17,936人 | 6,269人 | 35.0% |
2013年 | 17,491人 | 5,859人 | 33.5% |
2012年 | 17,476人 | 4,969人 | 28.4% |
上記の表が消防設備士甲種4類の合格率です。20%後半~30%半ばで推移していますね。極端に合格が低い年や高い年もなく合格率は安定しています。平均すると30%前半程度の合格率です。
合格率30%なので、この手の技術系の資格試験としては低めの水準です。
ビル管理(ビルメンテナンス)関連で合わせて受験される方も多いビルメン4点セットと比較して見ました。
- 危険物乙種 4類:30%前後
- 第2種電気工事士:50~60%前後
- 2級ボイラー技士:50~60%
- 第3種冷凍機械責任者:30%
- 消防設備士甲種4類:30%
第2種電気工事士や2級ボイラー技士が合格率60%とかなり高い水準にあるのに対して、消防設備士甲種4類はやっぱり低いですね。合格率だけ見ると第3種冷凍機械責任者と同じくらいです。(危険物乙4の合格率には少しカラクリがあるので、比較していません。詳しくはこちら:危険物取扱者 乙種4類の合格率から難易度を考察してみた【簡単or難しい?】
次に乙種4類の合格率を見ていきます。
消防設備士【乙種】4類の合格率
西暦 | 受験者数 | 合格者 | 合格率 |
2017年 | 10,405人 | 3,367人 | 32.4% |
2016年 | 10,072人 | 3,277人 | 32.5% |
2015年 | 12,068人 | 3,418人 | 28.3% |
2014年 | 11,156人 | 3,789人 | 34.0% |
2013年 | 9,682人 | 3,693人 | 38.1% |
2012年 | 9,952人 | 4,038人 | 40.6% |
上記の表が、消防設備士乙種4類の合格率です。30%前半~40%で推移していますね。平均すると30%半ばくらいの合格率です。
消防設備士4類の合格率【甲種と乙種】では違いはあるの?
消防設備士4類の甲種と乙種の合格率を比較していくと、少し驚きました。
- 甲種4類:30%前半
- 乙種4類:30%半ば
こんな感じで合格率にほとんど差がありません。甲種4類は実技試験に製図がプラスされるので、合格率にも差が出るのかと思っていたのですが、そこまで関係は無いようです。
少し余談
消防設備士4類の受験者数を見てみると、甲種の方がかなり多いですね。2倍近く差がある年もあるくらいです。試験内容もそこまで変わらないので、どうせなら上位の甲種を取得したいと考える人が多いのではないでしょうか。
消防設備士4類【甲種・乙種】の難易度
上記では消防設備士4類の合格率を見てきました。
合格率だけを見ると、平均して30%台なので難しい試験と言えます。甲種と乙種でも合格率に大差が無いので、乙種だから簡単ということもありません。
続いて、消防設備士4類の試験内容についても少し触れます。
消防設備士4類の試験は筆記と実技に別れています。筆記試験はマークシート形式なのでそこまで難しいことはないのですが、実技試験は記述式なので厄介です。しっかりと答えを覚えていないと解答できないので、マークシートのように消去法も使えません。
さらに、甲種の場合は実際に図面に感知器を設置していく製図と呼ばれる問題がプラスされます。こんな感じで、消防設備士4類の試験は結構独特です。
この独特な試験形式も消防設備士4類の難易度を高めていると感じています。
しかし、独学で合格できないほど難易度が高いかと言われるとそうでもありません。独学でも十分に合格を目指すことが可能です。
最後に
本記事では消防設備士4類【甲種・乙種】の合格率から難易度を考察してきました。
まとめるとこんな感じです。
- 消防設備士4類の合格率を平均すると甲種が30%前半、乙種が30%半ば
- 甲種と乙種では合格率はそこまで変わらない
- 試験形式が筆記と実技に別れているので両方の対策が必要
- 実技試験は記述式なので厄介
以上の事から消防設備士4類は難易度は高めの試験と言えます。しっかりと勉強してから臨むようにしましょう。
僕自身も消防設備士甲種4類を一度だけ落ちた経験があります。その時は実技試験の製図を甘く見過ぎており、2回目の受験で合格することができました。その経験をもとに勉強方法を下記にまとめていますので、これから消防設備士4類を受験される方は是非ご覧ください。
消防設備士4類を勉強したい方向けリンク