危険物取扱者 乙種4類(危険物乙4)を受験する方が気になるのはやっぱり合格率ではないでしょうか?
危険物取扱者 乙種4類を比較的難易度が低い資格と言われていますが、実際はどうなのか気になりますよね。
本記事では、危険物取扱者 乙種4類の合格率を見ながら難易度を考察しています。
こんな方にオススメの記事です。
- これから危険物取扱者 乙種4類の試験を受験予定
- 試験を受ける前に合格率や難易度を知っておきたい
- 危険物取扱者 乙種4類って本当に簡単な試験か気になる
それでは早速見ていきましょう。
危険物取扱者 乙種4類(危険物乙4)の合格率から難易度を考察します
まずは簡単に、危険物取扱者 乙種4類の試験内容を解説します。
- 受験資格:誰でも受験可能
- 試験形式:筆記試験(5択のマークシート)
- 問題数:35問
- 試験科目:3科目(危険物に関する法令 :15問、基礎的な物理学及び基礎的な化学 :10問、危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:10問)
- 合格基準:3科目全てで60%以上正解できれば合格
危険物取扱者 乙種4類の試験は、5択のマークシート形式でおこなわれるオーソドックスな試験形式です。合格基準も60%と資格試験では標準的です。
危険物取扱者 乙種4類の合格率
西暦 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2017年 | 256,587人 | 88,328人 | 34.4% |
2016年 | 264,946人 | 88,328人 | 28.9% |
2015年 | 271,234人 | 88,328人 | 29.4% |
2014年 | 275,415人 | 88,328人 | 29.2% |
2013年 | 283,193人 | 88,328人 | 31.8% |
上記が危険物取扱者 乙種4類の合格率です。
人気の資格だけあって受験者数も多く、毎年25万人~30万人弱の方が受験しています。
気になる合格率は30%前後です。
危険物取扱者 乙種4類は比較的難易度が低く、簡単な試験と言われている割には合格率が低いです。
合わせて受験する方も多い2級ボイラー技士や第2種電気工事士と比べても合格率30%は低い傾向にあります。
1年ごとの合格率を見て来たので、次は月ごとの合格率も見ていきます。
月ごとの合格率
2018年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
4月 | 5,898人 | 2,939人 | 49.8% |
5月 | 6,617人 | 2,918人 | 44.1% |
6月 | 58,647人 | 21,822人 | 37.2% |
7月 | 14,378人 | 5,579人 | 38.8% |
8月 | 6,084人 | 2,460人 | 40.4% |
9月 | 7,090人 | 3,109人 | 43.9% |
10月 | 24,685人 | 9,692人 | 39.3% |
11月 | 42,361人 | 14,918人 | 35.2% |
12月 | 15,391人 | 6,330人 | 41.1% |
月ごとに危険物取扱者 乙種4類の合格率を見ると、上記の感じです。
合格率が高い月だと50%近くもあるんですね。しかし、平均すると30%近くになっています。
他の危険物との合格率を比較してみた
危険物の資格には乙4以外にも甲種と1~6類までの種類があります。次は他の危険物と乙4の合格率を比べていきます。
2017年 危険物の合格率
- 甲種:37.3%
- 1類:68.4%
- 2類:70.9%
- 3類:69.2%
- 4類:34.4%←乙4が1番低い
- 5類:69.4%
- 6類:63.6%
他の危険物の試験と乙4の合格率を比較してみました。
驚くことに乙4が1番低かったです。
難関と言われる危険物の甲種より合格率が低いのは特にびっくりですね。
危険物取扱者 乙種4類の難易度【簡単or難しい?】
上記では、危険物乙4の合格率を見てきました。合格率だけを見ると30%前後と低いので一見難しい試験に見えてしまいます。
しかし、合格率だけでは分からないカラクリもありました。
危険物取扱者 乙種4類は受験者数がかなり多い試験です。
2017年 危険物の受験者数
- 甲種:22,504人
- 1類:13,047人
- 2類:12,074人
- 3類:13,992人
- 4類:256,587人←乙4が他と比べて10倍以上多い
- 5類:14,186人
- 6類:15,525人
他の危険物と比べてもその違いは明らかです。
危険物取扱者 乙種4類には受験資格がないので、誰でも受験することができます。また、取り扱える危険物もガソリンや重油など比較的身近なものなので、老若男女問わず幅広い方が受験します。中には会社から無理やり行かされたり、工業高校の生徒でとりあえず受けに来る人もかなりの数がいると予想されます。
そうなると当然、勉強を一切せずにノー勉で受験する割合も高くなりますよね?
実際に僕が危険物乙4の試験を受験した時も試験開始直前まで教室で寝てる人がいました。
このように危険物取扱者 乙種4類の試験は受験数がとても多く、幅広い年代の方が受験するので合格率が思いのほか低くなっていると考えられます。
試験内容自体は決して難しい試験ではありません。危険物取扱者 乙種4類は勉強をすれば誰でも受かるレベルの試験なので、合格率が低いから【難しい試験】だと決めつけてしまわないことが大切です。
最後に
本記事では、危険物取扱者 乙種4類(危険物乙4)の合格率から難易度を考察して来ました。
まとめるとこんな感じです。
- 危険物取扱者 乙種4類の合格率は30%前後と意外と低い
- 他の危険物と比べても合格率が低い
- 乙4は受験者数が圧倒的に多く、付き合い受験も多いのでやる気がない人も受けている
- 試験内容自体は簡単なので難易度は低い
合格率だけ見ると少し不安になりますが、危険物取扱者 乙種4類はそこまで難しい資格ではありません。寧ろ、資格試験の中では優しい部類に入ります。
ノー勉で合格できるほど甘くはないので、ある程度の勉強は必要ですが、しっかりと勉強すれば普通に一発で合格することができます。
危険物取扱者 乙種4類の勉強したい方向けリンク